血統と馬場から競馬を読み解くブログ

各開催の傾向を血統と馬場から読みといていきます。

1月7日(土)8日(日)開催の傾向分析

【中山】
芝1200m(4歳上1600万下)
・古馬混合戦
雨が降り始めて1時間くらい経ってからのレースで馬場も少し渋ったためか、逃げ、先行、差し(中)で逃げとイン追走組の上位独占。外を回した馬の期待値は低く、上がり最速14着、上がり2位6着。
それでも年末より上りは出る馬場になっており、近走先行組の上がりが使えるタイプの期待値が高い印象。
 
・血統
タフな馬場になった影響もあってから上位2頭は父フォーティナイナー系とキングマンボ系。また母父リファールやヴァイスリージェントも好調。今週は天気がもちそうで良馬場開催だと思うが、先週末開催で内が荒れた可能性も高く、ダート血統を持つ馬の好走が高いかもしれない。
 
 
芝1600m(3歳未勝利、重賞、4歳上500万下)
・3歳戦
未勝利戦のあった土曜日は向かい風の影響もなく上りの出る馬場であったが、Cコース替わりで内外フラットのため基本的にはイン有利。先行またはイン追組が上位を占める結果。外を回す馬の期待値は低い。また、比較的タフな馬場が続いているので距離延長組の期待値は低い。
重賞は雨の影響もあったが、1000m58秒のハイペースで先行崩れの差し決着。その中、2番手で前受していたアエロリットの評価は改めて見直したい。
 
・古馬混合戦
4歳上のクラスになると差しも決まりやすいが基本的には近走先行経験組で差しはイン追走。後方からの差しはほぼ届かないと見て良く、4角では中団より前目にいないと厳しい。
 
・血統
スタミナ志向は引き続き好調で特にロベルト系の血を持つ馬の好走率は高い。また、持続力に長けたヴァイスリージェントはミスプロを父または母父に持つ馬も好調。
 
芝2000m(新馬、3歳500万下、4歳1000万下)
・3歳戦
基本的には人気通りの決着で特に傾向はなし。
ペースもスローだが力の差が歴然で後方で脚を溜めた人気馬が直線で末脚を繰り出して差し切りV。
 
・古馬混合戦
日曜日の最終レースで非常にタフなレースとなり、スタミナ系の馬の好走。勝ち馬は2番手追走で正攻法の競馬をした馬だが、2,3着は後方最内で脚を溜めて、前が崩れたところを直線外から末脚一閃も人気馬の2頭。
 
・血統
根幹距離ということもあって、基本的には主要サンデーであるディープインパクトやハーツクライを父に持つ馬が上位を占める。また母父にロベルトやニジンスキーなどのスタミナ型を持つ馬の好走率も高い。特に中山2000mではバゴ産駒を見つければベタ買い必至。
 
芝2200m(3歳未勝利、4歳上1600万下)
・3歳戦
基本的に上位人気の力のある馬の好走だが、穴を開けるのはイン差し馬。3歳馬にとって非常にタフなコースのため紛れが少なく力の差が歴然と出る。
 
・古馬混合戦
1000m59秒のペースも大逃げした1頭がつくったラップで2番手以降にとってはスローペースの展開。基本的にイン追走の差し馬だが小頭数レースでばらけた展開で外を回しても大きなロスなく差し馬が上位を占める結果。
 
・血統
スタミナタイプが好調でロベルトやサドラーズウェルズの血を持つ馬が好調。また持続力に長けたグレイソヴリンを父または母父に持つ馬も好調である。
 
ダート1200m(新馬、3歳未勝利戦、4歳上500万下、1000万下)
・3歳戦
タフなパサパサダートで追走に苦労するため、基本的には先行馬有利。また差しも決まるがイン差しが中心で外に回す差し馬の期待値は低く、基本的には凡走傾向が強い。ただ、差しも4角あたりから加速して一定ペースで長く脚を使う必要があり、直線でギアチェンジ勝負ができるほど差しが決まりやすい馬場ではない。
近走先行経験組の好走率が高く、内枠の逃げ馬が穴を開けやすい。
 
・古馬混合戦
こちらも基本的には先行経験組だが、距離短縮組も引き続き好走傾向にある。
古馬混合戦はペース次第で後方からの差しも決まりやすいため、どのような展開になるかは注意が必要。
 
・血統
基本的にタフな馬場のため米国ダート種牡馬が好調。または父または母父にヴァイスリージェントやヌレイエフを持つ馬も好調。芝で好走するタイプのサンデー系の期待値は低い。
 
ダート1800m(3歳未勝利戦、4歳上500万下、OP)
・3歳戦
3歳馬にとっては非常にタフな馬場のため、基本的には近走先行経験組の同距離ローテ組。距離延長の期待値は非常に低い。イン差しよりは3-4角から追い込んでくる馬がたまに穴を開ける傾向にあり、特に馬格のある500kg以上の馬には要注意。逆に馬格のないタイプの期待値は低い。
 
・古馬混合戦
こちらも近走先行経験組の好走率が高い。またインで溜める馬の期待値が低いのか差し・追い込み馬は3-4角から追い上げてくる持続力に長けたタイプ。
 
・血統
父ロージズインメイや父または母父ロベルト系の好走が目立つ。また、父または母父にストームバードやリファールを持つ馬も好調。サンデー系の成績はそこまで良くはないがダート系サンデーはまずまず。母父にミスプロやノーザンダンサー系の血を持つと尚良い。
 
ダート2400m(4歳上500万下、1000万下)
・古馬混合戦
基本的には近走同距離または東京2100m組の好走率が高いが脚質的な特徴はなく展開次第で先行逃げ切りも追い込みも決まる。
 
・血統
ダートでは長距離の部類に入るため、ハーツクライ産駒が好調。また日曜日は水分を含んだ馬場になったためキングマンボ系が上位を占める結果。
 
京都分は後ほど更新
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【京都】
芝1200m(4歳上OP)
・古馬混合戦
Aコース替わり2日目ということもあり、基本的には内枠の先行有利の傾向は例年通り。
先行またはインで脚を溜めた馬の好走傾向。
 
・血統
1レースしかないので傾向ではないが、先行して長くいい脚が使えるとして、フォーティナイナー系やロベルト系が好走する。
 
芝1600m(新馬、3歳未勝利、重賞、4歳上1000万下)
・3歳戦
雨の影響もあり、上りのかかる若干タフな馬場。基本的にはイン追走組の好走率が高い。
 
・古馬混合戦
良馬場コースのため傾向通り内枠イン追走組が有利。外を回す馬の期待値は低く、後方勢はばっさりいっても良さそう。
 
・血統
タフな馬場の影響もあってか、ニジンスキーやヘイロー系の血を持つ馬が好走。
良馬場開催の時は上位血統種牡馬や高速馬場巧者のキングマンボ系の好走が目立つ。
 
芝1800m(4歳上500万下)
・古馬混合戦
雨の影響で上りのかかる馬場であったがイン追走組が上位を占める結果。
 
・血統
基本的にはSS系×ミスプロまたはヴァイスリージェントでスピードタイプの血統が好走。
また、京都と相性の良いトニービン持ちも好調。
 
芝2000m(3歳未勝利、500万下、4歳上1600万下)
・3歳戦も古馬混合戦も基本的にはイン先行組の好走が高く、外を回す差し馬は凡走傾向。力が抜けている馬も3角あたりから追い上げて直線では先団につけても2着までと期待値は低い。
 
・血統
リーディング種牡馬の好走が多く、ディープ産駒やキンカメ産駒が傾向通り好調。
また、父または母にヴァイスリージェントを持つ馬も良い。
 
芝2200m(4歳上1000万下)
・古馬混合戦
雨の影響もあって、重馬場での開催でイン追走から外に持ち出した差し馬が好走。
今週末は天候次第だが、乾けばイン追走になるだろう。
 
・血統
雨の降り始めはキングマンボというだけあって、上位3頭は唯一父ミスプロ系の3頭が独占。
 
ダート1200m(新馬、3歳未勝利、500万下、4歳上1000万下)
・3歳戦も古馬混合戦も近走先行経験組の好走し、スピードある差し馬は凡走気味。
 
・血統
フォーティーナイナーやダートサンデー系の好走で脚を長く使える血統が良い。インで溜める直線スピードタイプは期待値が低い
 
ダート1400m(3歳未勝利、4歳上500万下、1600万下)
・3歳戦
基本的には近走先行経験組の期待値が高く、外を回す馬は凡走傾向にあり。
 
・古馬混合戦
こちらも近走先行経験組の好走は多いが、展開次第では差しも届く傾向にある。
メンバー構成は注意が必要。
 
・血統
基本的には米国系ダート種牡馬でダートサンデー系は1200mよりは期待値が下がる。
特にミスプロ系やフォーティーナイナー系が好調。
 
ダート1800m(新馬、未勝利、4歳500万下)
・3歳戦
パサパサダートいうこともあってか、近走同コースの先行経験組の好走が多く、特に上り上位組みが良い。今週は凍結防止剤が使用される可能性もあり、よりタフな馬場になれば同傾向が強く出てくるはず。
 
・古馬混合戦
こちらもほぼ変わらず、近走先行組が有利で人気馬決着になりやすい。
馬格のあるタイプが好走傾向に合致。
 
・血統
これといった偏った特徴はないが基本的には米国系種牡馬または父または母父にヴァイスリージェント系をもつ馬が好走傾向にあり。